grimmsrichman’s blog

色々記録するブログ

初めての年末調整

早いところでは10月くらいから年末調整用の用紙が配布されているのではないかと思います。
私は年末調整で毎年思うことがあるのですが、給与所得者であれば必ず必要になる知識なのに何故義務教育で授業を行わないのかと。。。
 
まあ、教えてもらえないものは仕方ないのでここでは年末調整を行う意味と収入と所得の違いについて説明していきたいと思います。
 

年末調整をする理由

何故、年末調整が必要なのか。
皆さんの給与明細の控除項目に所得税、源泉税、源泉徴収などの項目があると思います。
その項目に記載された金額は源泉徴収税額表に則って計算された「概算」の所得税額となります。
個人の所得は1月1日から12月31日までの1年間で計算を行うのですが、月々差し引かれた税金と年間の所得で計算した税金では過不足が発生します。
1年分の所得の合計額と税額を正しく計算し、月々徴収した税額との過不足を調整して税金を引きすぎていたら返金(還付)し、月々の税金の差し引き額が少なかったら追加で払ってもらう(追徴)ことで1年分の所得税を精算します。この手続きを年末調整と呼んでいます。
年末調整とは1年間の所得税を正しく計算し、税金を過不足なく納めるために必要な手続きとなります。
 

収入と所得の違い(給与所得者向け)

これはきちんと把握されていない方が結構いると思います。ただここをきちんと把握しておかないと年末調整の資料を書く際に分からないまま書いてしまうことになる可能性が高いです。ここでは給与収入のみの方を前提に話を進めていきますのでその点はご注意下さい。
収入とは基本的に社会保険などが引かれる前の給与の総支給額を言います。
所得とは給与所得者の場合、給与所得控除を差し引いた後の金額を給与所得といい、給与所得から社会保険料や保険料控除などの所得控除を差し引いた金額を課税所得金額と言います。
 
 
次回は給与所得控除、合計所得金額について説明していきたいと思います。